京都大学硬式野球部・4回生特集



氏名 長尾 仁嗣
進路 大阪ガス
4年間の
思い出
 正直言って辛いことのほうが多かった。辞めようかと思ったことも結構あった。特に最後の1年は自分の存在意義を問う毎日だった。勝った試合には1度も出場したことがなく、「自分がいなくても勝てるんや」と思い、副将としてチームに何一つ貢献できない自分を恥じ、1人で泣いた日もあった。それでもやっぱり自分は野球が好きだし、家族や友人、そして何よりもすぐ近くにいるチームメイトに支えられていることを思うと逃げたり後ろ向きになってはいけないと思った。ただ1つ、ハッキリ言えるのはここでも一生モノの友人ができて本当に幸せだということ。野球をやりたくて京大に入り、その4年間本当に精一杯野球をできた。これからも一生野球に携わっていきたいと思う。
思い出に
残った試合
たくさんあります。
・勝った試合は全部。サヨナラ勝ちが多かったなあ。
・01年秋、対立命2回戦・・・公式戦3打席目にして2度目の児玉投手(現ヤマハ)との対戦で、打席に入るときに照明がつき、谷口の「やっぱりお前はスターだよ〜」というドス黒い声がやたらハッキリ聞こえた。その打席はセンターフライだったが、偶然にも芯で捕らえ結構飛び、さらにそのときの児玉投手の球速が145km/hだったらしい。
・02年春、対関大2回戦・・・かなり粘った末にレフト前にタイムリーを打った試合。リーグ戦初打点だったことに加え、チームの追い上げムードを加速させることができた(気がする)。
・01年七帝戦、対東北大・・・この試合で来田前監督に「2安打、ノーエラー」のノルマを課せられ、それが達成できなかったため、東京遠征には参加させてもらえず、京都に帰らされた。人生ベスト5に入るぐらいの泣きっぷりで号泣した。でもそれがあったから成長できた。今となっては自分にとってかなり大切にしなければいけない出来事。
後輩たちへ  みんなホンマに野球が好きやと思う。オレなんかが言わなくても分かってるやろうけど、好きやからこそうまくいかないときは腹も立つし、全部投げ出したくなることもある。でもそんなときは思い出してほしい。野球はグラウンドの内外を含め1人でやるものではないということを。グラウンドの中には素晴らしい仲間が、外には温かい家族や友人が見守ってるはず。人のために野球をやるわけじゃないけど「みんなで楽しく、そして勝つ」という気持ちがあれば視野も広がるしまた野球を好きになれるんとちゃうかな。お前らはホンマに生意気でムカつく後輩やけどオレはお前らのことが好きや。応援してるぞ!
京大ファンの
皆さんへ
 京大に入ってからこの野球部を応援してくださってる方々が自分の想像以上に多いことを知り、そして実際にプレーするにあたり、その声援を意気に感じておりました。本当に温かいご声援を送ってくださり、ありがとうございました。このチームはもっと強くなります。どうかこれからもこの濃青軍団にご声援をよろしくお願いいたします。   
リーグ戦
全成績
(打撃成績) 試合 打数 安打 打点 盗塁 失策 打率
01春 2 1 0 0 0 0 .000
01秋 4 4 1 0 0 0 .250
02春 7 6 2 1 0 0 .333
02秋 2 2 0 0 0 0 .000
03春 10 14 4 1 0 0 .286
03秋 7 13 1 0 0 0 .077
合計 32 40 8 2 0 0 .200



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