京都大学硬式野球部・4回生特集



氏名 居戸 利樹
進路 京都大学大学生
4年間の
思い出
 高校時代は「野球をするのは高校まで」と思っていましたが、最後の夏の大会の結果に納得することができず、大学でも野球をしようと選手として入部しました。しかし、大学野球のレベルの高さに圧倒され、入部したての5月に一度辞めかけました。同回生が引き止めてくれたのですが、この時の杉原の「俺たちの代は強くなる」の言葉が復帰の決め手となり、僕の野球部生活を最後まで支えてくれました。(言った本人はそんな言葉を口にしたことも忘れてるかもしれませんが。)
 高校時代に一度痛めた右股関節を1回生冬に再び痛めてしまいなかなか治らず満足に走れなくなってしまったこと、また、男子マネージャーが必要とのチーム事情から、2回生の冬に選手からマネージャーに転身しました。当初は「こんな裏方稼業をするために野球部に入ったわけではない」という思いもあってふてくされていたと思います。マネージャーの先輩、同回の選手にはいろいろ迷惑をかけたと思いますが、温かく見守ってくれたり愚痴を聞いてくれたりして助かりました。なかでも相方の濱石には相当苦労をかけたようです。
 3回生の春リーグまでは選手としてもマネージャーとしても、チームの戦力にはほとんどなっていなかったと思います。先輩方に申し訳なく思うと同時に、このままでは自分の代が最高学年になってもリーグ戦で勝てないのではないかという危機感が強烈に湧き上がってきました。真面目に仕事をするようになったのはこの頃からでした。
 主務になりたての頃は、何かあっても頼れる先輩はおらず自分で何とかしないといけないというプレッシャーに押し潰されそうになっていたこと、また仕事が自分に集中していたこともあり、精神的にかなりきつかったです。この時も同回生には話を聞いてもらったりアドバイスをくれたりして助けられました。
 また、自分が主務になってから、それまでのマネージャーの仕事の進め方を結構変えました。戸惑いながらもそれをこなしてくれた後輩のマネージャーや、僕の考えを汲み取って後輩に伝える役割を果たしてくれた濱石には感謝しています。
 今年のチームは、リーグ戦で最初の一つさえ勝てればその先2勝3勝としていける力があるチーム、言い換えれば0勝で終わるか派手に勝ち進むかのどちらか、だと思っていました。結果は2勝でしたが、自分がチームの足を引っ張ってしまい2勝で終わってしまったのか、それとも自分の仕事がチームの力になり2勝までいけたのか、それは僕にはわかりません。僕の仕事が良かったのか悪かったのか、それは同期の選手が判断することだと思います。
 最後に。今年のチームの主務ができて幸せでした。願わくば、今年の主務が居戸で良かった、といつか思ってもらえたら嬉しいです。
 振り返れば、いろいろな人に支えられた4年間だったと思います。ありがとうございました。
思い出の試合 1年秋 vs関大2回戦
 4回生の引退試合。9回2死からの内野フライを相手が落球。伊藤さんの長打と多田さんの激走。4回生コンビでもぎ取った1点が印象的でした。

2年秋 新人戦
 2試合とも天満と尾藤の好投で接戦に持ち込むも打線が点を取れず敗戦。新人戦の結果はその学年が4回生になったときの成績を占うもの、とは良く言ったもので、当時から投高打低の傾向があったようです。
 個人的には、新人戦後にマネージャーになることがほぼ決まっており、最後の試合となった同志社戦で代打で出してもらったのですが、生涯最後の打席にも関わらず0-2からの3球目のど真ん中を見逃して四球を選ぶあたりが優柔不断で自分らしいな、と苦笑しながら思い出します。

4年春 vs近大1回戦
 開幕戦。0-1で負けはしましたが、自分たちが私学と互角以上に戦えることを実感できた試合です。

4年秋 vs立命2回戦
 このチームでの初勝利。それまでの自分の苦労が報われた気がして涙が出そうになりました。

4年秋 vs近大1回戦
 2勝目。尾藤の完封が目立った立命戦とは異なり、全員の力でもぎ取った勝利でした。

4年秋 vs関大1回戦
 3-5で負けはしましたが、後半の追い上げを見て、このチームも強くなったなぁと思いました。後輩たちが試合を捨てず必死になって1点ずつ取り返して来てくれるのが嬉しかったです。

4年秋 vs関大2回戦
 引退試合。裏方として唯一ベンチ入りし、監督やコーチの評価を気にせず自由に行動できる立場の自分が、未熟さ故に自分の役割を果たせず、満足のいく形での引退を4回生選手全員が迎えられたわけではなかったことが非常に残念で悔しかったです。
これからの夢  まずは、高校の時から考えていた日本一周の旅。
後輩たちへ  「リーグ戦での勝利のために、自分には何ができるのか、何が必要なのか、何をすればいいのか、何をしてはいけないのか」を日々考え実行していくのは、選手もマネージャーも変わらないはず。頑張って下さい。
京大ファンの
皆さんへ
 この一年間、チームの中と外の風通しを良くすることも課題の一つとして取り組んできたつもりですが、至らない点も多々あったかと思います。それにもかかわらず、温かいご声援・叱咤激励を頂きまして、本当にありがとうございました。






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