京都大学硬式野球部・4回生特集



氏名 綛谷 高広
進路 株式会社クボタ
4年間の
思い出
(一回生)
春 ・入部。当時の村井監督のお言葉を受け、投手を志す。
  ・新歓の芸で張り切りすぎた。村井監督にキャラを誤解される。
夏 ・この頃からストレートが投げれなくなる。競人で足を負傷する。

 同じ郡山高校出身の荻野さん(2009年現在トヨタ自動車)、山田(2008年度主将)に影響され、高校時代弓道部だった人間が四年間でどこまでやれるか試すために入部しました。当時は一年後、二年後にどのくらい上達しているかが楽しみでワクワクして過ごしていた気がします。

(二回生)
春 ・大型新人が北野高校からやってきた。
   ・新人戦後長谷川がマネージャーになる。長谷川を囲んで数名でメシを食ったことは今でも思い出に残っている。
夏 ・夜の東大戦で当時の主将の後に芸をして大怪我をした。

 二回生春頃から現実を理解し、なんとかしなければという思いを抱くとは裏腹にレベルは低いままで、同回生がリーグ戦デビューしていく様子を羨ましい思いで眺めていた記憶があります。よく周りに噛み付いていたのもこの頃だった気がします。

(三回生)
春 ・戦力外脱出を目指すも合宿後ケガする。
   ・尾藤さんたちの奮闘をボールボーイをしながら見ていた。
夏 ・今度は手首を怪我する。東大戦居残り練習で、当時の一回生を無理矢理大文字に連れていった。
   ・合宿にも参加せず、京都の寺社仏閣を走って巡る。
秋 ・当時の四回生の先輩方と共に村井監督が引退される。重ねて当時関学4回生の荻野さんも引退され対戦の夢が潰える。
   ・新人オープン戦においてようやく対外試合で二球以上投げる。
冬 ・長尾新監督、舛永新コーチが就任される。うちの学年においてはここがターニングポイントになった人間も多かったと思う。

 この時期は投手陣がチームを牽引していただけに、自分は悲惨な状況でやり切れなかったです。この頃に一人で色々と深く考えて色々と達観できるようになったことで精神的に強くなり楽にはなりました。人生についても色々考えました。ただチームと離れすぎたせいで、チームに対しての責任感が結果的に希薄になってしまったと思います。

(四回生)
春 ・冬からの練習、合宿で自分のピッチングスタイルが見えてくる。
   ・オープン戦にそこそこ出場しチームの一員にやっとなれた気がした。
   ・リーグ戦序盤はボロボロだったが、同志社戦の一勝、関学戦の接戦を体験できたことは大きかった。リーグ戦に出場してこそ分かることはたくさんあった。
夏 ・神大戦で知り合いと対戦したり、オープン戦で伊藤さんと対戦したりととても有意義な経験ができた。
   ・腰をケガしてかなり焦る。
   ・最後の夏合宿で競人の歌を歌った。
秋 ・引退。最後まで色々感じることが多かった。

 ラストイヤーは周りの状況にも色々と変化が訪れましたが、自分は自分のチームの中での立場について色々考えた末、自分なりにチームに対して責任を果たしつつ、自分の結果を求めるということを貫かせてもらいました。個人に集中できた自分は幸せ者だったのかもしれません。しかしその姿勢は結果的に他の四回生、特に首脳陣と山下、長原の負担を増やすものになったと思います。この学年の場合は、自分もどんどん引っ張っていく立場になるべきだったのかもしれません。いずれにしてもチームも一年間で一勝に終わり、宿題ばかり多く残ってしまったかもしれません。しかし、おそらく下の学年はこれらの原因はよく理解していると思うので、自分たちの学年の経験は野球部にとってはムダにはならないはずです。


 この四年間で自分が野球部にあまり何も残せなかったのは残念なことですが、四年間の野球人生は自分の中にはとても大きなものを残してくれたと思います。甘っちょろい考えも人生観もかなり変わりました。特に投手としてリーグ戦出場を目指し、そして戦えたことはかけがえのない経験になったと思います。正直言えばもっと結果を出したかったという気持ちもありましたが、今改めて考えてみると贅沢すぎる願いで、自分のやってきたことはこの結果くらいのものだったんだと思います。

 最後になりましたが自分の野球人生四年間のなかで関わった全ての人に感謝を申し上げたいと思います。特に自分に投手をやるきっかけを与えて下さった村井前監督には特に深く感謝を申し上げます。   
思い出の試合 2回秋新人戦  
 但馬に代わって出場した石川のエンドランサヨナラタイムリーは見事だった(村井監督の名采配だった)。
 
3回秋vs立命A 
 尾藤主任の完封劇

vs近大@ 
 宗平くんのV撃  

4回春vs近大@ 
 リーグ戦デビュー
     
vs同大@ 
 3回生となった大型新人が完投し、チームがこの年最初で最後のリーグ戦勝利をあげた。自分は肩を作ってファールゾーンでキャッチボールをしていて、勝利の歓喜の輪に出遅れた。
    
vs同大A 
 甲子園で三人きっちり抑えれた。家族が喜んでたみたいだ。
     
vs関学@ 
 吉田のスター性が存分に発揮された試合

4回夏東大戦  
 大味な試合だったが最後は勝ったし、たまたま自分に勝ちがついた。

4回秋vs立命A 
 立命の3番の柳田くんに連盟のシーズン打点記録達成のアシストとなる3打点をプレゼントした。
     
vs関学A 
 4回生全員の引退試合。デビュー戦もそうだったが、自分は気持ちがフワフワしていてもったいない内容だった。降板後、山田と奥野がヒット打ってるとこを見たらなぜか泣けてきた。
これからの夢 会社で結果を残す→老後に自給自足生活する 
後輩たちへ  投手へ・・・自分のやりたいようにやるのも大事だけど、チームメイトは皆投手を頼りにして注目しているのはずなので、周りの目も意識して自分に厳しくなって、信頼される投手になりそして勝利をあげて下さい。全ては自分次第です。

  選手全員へ・・・この環境でチームが上を目指すに、個人がやるべきことは立場や技量によってそれぞれ違うと思います。勝利のために個人ができることをよく考えて、照れくさいかもしれないけどそれについてチームメイトと話し合って実践していくことをお勧めします。あと皆さんは自ら志願してこの部に入ったんですから、誰かのために野球をするより、チームの勝利のために自分の結果を求めるという思考で野球に取り組むことを強くお勧めします。

  マネージャーへ・・・そのうち部室に何か物資を送ります。
京大ファンの
皆さんへ
 暖かな応援を下さり本当にありがとうございました。これからも後輩たちを暖かく見守り、時にはご指導していただければ幸いです。

通算投手成績 試合 先発 完投 完投勝 完封勝 投球回 被安打 奪三振 与四死球 失点 自責点 防御率
平成20年春季 6 0 0 0 0 0 0 7 1/3 11 4 7 9 7 8.59
平成20年秋季 4 0 0 0 0 0 0 4 4 2 4 4 4 9.00
通算個人成績 10 0 0 0 0 0 0 11 1/3 15 6 11 13 11 8.74




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