氏名
新実 彰平

進路
関西テレビ放送株式会社

4年間の思い出
辛い事、しんどい事がたくさんあった4年間でした。憧れていた京大野球部を嫌いになってしまう事もありましたし、色々な面で思い描いていた場所とは違いましたが、多くの方の支えのおかげで、自分の人生にとって大切なことを学べた4年間になりました。お世話になった先輩方、同期のみんな、後輩のみんな、監督、コーチ、トレーナーの方々には心から感謝しております。

自分は、マイペースではあってもすごく負けず嫌いなのだと思います。
下回生のころは、チームに対して思うところがあっても、実際には全く戦力にもならない存在でした。「いつか這い上がる」と思って日々を過ごしました。3年目は、「この春出られなかったら辞める」と覚悟を決めて冬から春を過ごしました。もう二度とスタメンは張れないと覚悟した3回の冬は、「絶対に何かを得て引退する。そして何か一つでもチームに貢献する。」と誓って冬を過ごしました。4回の秋は「ここで腐ったら負け。一生後悔する。絶対に悔いだけは残さない。」と、切れかかった気持ちと体を奮い立たせました。

マネージャーさんはじめ色んな方々のおかげで、やり切って引退することができました。ただ、3回の冬に主務になるというチャレンジをする機会があった事、そして4回の春に首位打者という奇跡的な成果を得られた事、この二つがもし無かったら今ごろ4年間をどう振り返っているか分かりません。正直「運が良かった」と思っています。

悩んだ末ではありますが、少しばかり思いを書かせてください。今年2012年、チームは春秋ともに勝利を挙げ注目も高まっています。素晴らしい後輩たちに感謝です。
そんな中ある新聞に、比屋根監督のモットーとして「育てながら勝つ」という言葉がありました。しかし私には「昨年一昨年で育てて今年から勝ちにいっている」ように映ります。私は、自分の野球を変えて下さった比屋根監督に心から感謝していますし、野球人として尊敬もしています。自分に無いさまざまな経験を語ってくださる姿には大いにひきつけられ、魅力を感じます。
ただ、昨年一昨年と、特に秋のシーズンに「機会均等」を明言し、明らかに勝つためにベストとは思えないメンバーで試合に臨み、当時の4回生たちの思いを踏みにじったことに関しては、いまだに納得できない部分が多いです。京大野球部に甘えや弱さがあることも事実ですし、抜本的な改革や血の入れ替えが必要なことも正直理解できます。しかし、4回生にとって最後のシーズンを明らかに翌年以降のための「育成」に充てた姿勢は4回生のみならず選手やチームを、そして学生野球を侮辱、愚弄するものです。
最後まで監督と正面から向き合えず、「勝ちにいかせる」ことができなかった僕たちの責任は非常に大きいと感じますし、引退してなお、正面切って「僕たちは勝ちにいきたかった。若手、上回生関係なく勝つためのそれぞれの役割を与えてほしかった」と伝えてぶつかることができないことに情けなさを覚えます。「勝ちにいかせた」今年の4回生たちは本当に偉いと思います。
今後は比屋根監督就任以降に入部した選手たちがチームの中心を担い始めます。これまでのようなことは無くなっていくでしょうが、もしまた同じようなことが起こったのならば、僕たちのような後悔を残さないよう、監督に正面切ってぶつかっていってほしいと思います。

最後になりましたが、この4年間関わってくださった皆様方には心から感謝しております。先輩方、同期、後輩、歴代マネージャーの皆様、連盟委員はじめ関西学生野球連盟を支えて下さった皆様、これまで私たちの野球を支えて下さって本当にありがとうございました。
また皆様には幾度となく自分の未熟さゆえご迷惑をおかけいたしました。とりわけ、同期のみんな、及び歴代マネージャーの皆様に対してはなおさらです。勝手な自己満足ではありますが少しでもその償いになればという思いを持って最後の一年間は頑張ったつもりです。本当に色々と申し訳ありませんでした。そして最後までありがとうございました。

思い出の試合
【2008春秋】
1回生の時スタンドから見ていた試合はすべて妙に印象に残っている。ここで戦うことの厳しさを知り、またグラウンドにいるすべての選手がスーパースターに見えた。

【2009年春 同志社A】
出場した唯一の勝ち試合。あの時の雰囲気を経験できて本当によかった。先輩方に感謝したい。

【2010年春 関学】
入部してわずか数日の後輩にとって代わられた試合。ベンチ裏でマイバットをたたき折った(笑)でも自分の力の無さは誰より分かっていたつもりだし、内心納得していた。あそこまでスパッといける比屋根さんは正直すごい。

【2010年夏 七帝戦(阪大)】
いきなりレフトで出て、打てないわ後逸するわで試合をぶち壊す。安土さんはじめ先輩に申し訳ないという思いと自分が情けないという思いでいっぱいだった。

【2010年秋 最終戦の近大戦】
先輩の引退試合で3イニングで交代。何もできなかったし、よく練習をされていたあの代の皆さんが泣くこともできず引退されていく事が悲しかった。

【2011年 春合宿】
学園大の皆様に感謝。準備段階から本当に大変だったが、期間中は女子マネのみんなが本当に頑張ってくれた。本当に皆さんに感謝です。

【2011年 東大・ソウル大戦】
色んな大人の都合に振り回されるのは現場だとつくづく感じた。合宿と同じくらい大変だったが本当にいい経験をさせてもらった。

【2011秋 最終戦の関大戦】
いつものような急かされる雰囲気も無く審判の方々も心残りの無いように気遣いをしてくれていたように思う。高校野球の最後と違って、悔い無く出し切れた試合だった。皆さんに感謝。

これからの夢
幸せな家庭を築き、両親や自分の家族を幸せにすること

後輩達へ
今さらながら、本当にお世話になりました!諸々足引っ張りまくりですいませんでした!
みんなのもどかしいモヤモヤするようなやりづらさは一番分かっているつもりです。ただ、今にして思えば、それでもなお日本でも指折りの恵まれた環境で野球をやらせてもらっていたのだと感じています。そんな環境で思う存分やり切ってください。
たまにでも試合に出る人はその責任感を強くもち、そして今試合に出られていない人は悔しい思いやハングリー精神をしっかり蓄えて下さい。いつか爆発させる時が来るまでの努力が何より肝心です。
マネージャーの皆さんは迷いや不安がしばしばあるでしょうが、みんなはものすごいことをしてるから、それだけは自信を持って過ごして良いと思う!選手のため、自分のために頑張ってください!
常に感謝を忘れず、そしてどうせやるなら全力で、本気でやり切ってください!応援してます!

京大ファンの皆さんへ
応援ありがとうございました。可能な限り本質を見極め、なるべく選手たちの心情を慮った上でエールをお送り頂ければ幸いです。




通算打撃成績 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 三振 四死球 犠打飛 盗塁 失策 打率
平成20年春季 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
平成20年秋季 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
平成21年春季 7 18 0 4 0 0 0 0 4 1 0 0 0 0.222
平成21年秋季 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.000
平成22年春季 10 31 2 6 2 0 0 0 9 2 2 0 0 0.194
平成22年秋季 8 12 0 1 0 0 0 1 9 1 3 0 0 0.083
平成23年春季 9 29 1 12 0 0 0 2 6 1 2 1 2 0.414
平成23年秋季 9 20 0 3 1 0 0 1 8 0 0 0 0 0.150
通算個人成績 45 112 3 26 3 0 0 4 36 5 7 1 2 0.232

 

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